函館ちゃんちゃんこ物語2
「たまどん!と青春」
全国有数の観光地函館、国内外を問わずたくさんの観光客が訪れる。
世界三大夜景の一つに数えられる函館山の夜景(諸説ある)。典型的な陸繋砂洲の形の光が、夜の闇に浮かび上がる。
世界三大夜景の一つに数えられる函館山の夜景(諸説ある)。典型的な陸繋砂洲の形の光が、夜の闇に浮かび上がる。
ロシア、イギリスなどの異国情緒漂う元町、箱館戦争の舞台として知られる星形要塞の五稜郭、駅横の朝市と、見所がいっぱいの函館であるが、
けっこう憧れて函館に来た道場海峡男(どうばうみお)は、入学して住んでしまうと、
特別に観光ポイントに行くわけでもなし、特別にうれしいわけでもなく、
学業と普段の生活でいっぱいいっぱいの毎日だ。大門にはいつも飲みに出かけていたが・・。
けっこう憧れて函館に来た道場海峡男(どうばうみお)は、入学して住んでしまうと、
特別に観光ポイントに行くわけでもなし、特別にうれしいわけでもなく、
学業と普段の生活でいっぱいいっぱいの毎日だ。大門にはいつも飲みに出かけていたが・・。
ちなみに当時は、金森レンガ倉庫付近のベイエリアは、開発されていないので、その部分だけ夜は真っ黒で、夜景の恥部と言われていた。
「たまどん!のお客さ~ん」
学食のおじさんが呼ぶ声が聞こえる。
海峡男は少し腰を浮かせるが、
「おっと、今日はちょっと奮発して親子丼にしたんだ」心の中で独り言を言っている。
昨日まで玉子丼が続いて飽きたので、今日は肉を入れたのだ。ちょっと自慢だ。
だからといってカツ丼にする金銭的な余裕はない。
海峡男は少し腰を浮かせるが、
「おっと、今日はちょっと奮発して親子丼にしたんだ」心の中で独り言を言っている。
昨日まで玉子丼が続いて飽きたので、今日は肉を入れたのだ。ちょっと自慢だ。
だからといってカツ丼にする金銭的な余裕はない。
当然朝飯は食べていないので、いつも、昼の学食での食事が最初の栄養である。
ガツガツすぐに食べ終わり、お茶をすする。
観光地の一つ五稜郭公園に比較的近いところにあり、住宅街の中にある小規模の地方大学である。
高校に毛の生えたくらいのこぢんまりしている校舎で、注目の学食はメニューは少なく、
その中で、海峡男の財政で食べることが可能なのは、
玉子丼、親子丼、カレーライス、がんばってカツ丼、そして後発のカツカレー。
カツカレーは、途中でメニューに加わり、憧れの頂点として君臨した。
そばやうどんは、すぐに腹が減るので選択肢にはない。
定食もあったが、手は出さなかった・・・いや!出なかった。
高校に毛の生えたくらいのこぢんまりしている校舎で、注目の学食はメニューは少なく、
その中で、海峡男の財政で食べることが可能なのは、
玉子丼、親子丼、カレーライス、がんばってカツ丼、そして後発のカツカレー。
カツカレーは、途中でメニューに加わり、憧れの頂点として君臨した。
そばやうどんは、すぐに腹が減るので選択肢にはない。
定食もあったが、手は出さなかった・・・いや!出なかった。
午前中の二つの講義は、エネルギー不足でほとんど死んでいた海峡男だが、
昼の学食での栄養補給のおかげで今日の活動の開始である。
いそいそと、校舎の左端にある研究室に向かう。
昼の学食での栄養補給のおかげで今日の活動の開始である。
いそいそと、校舎の左端にある研究室に向かう。
こんな毎日の学生生活、青春時代だなあ!
「およげ!たいやきくん」の歌が聞こえる。
続きます