自由な感じ・・・羨ましいなあ!


昨日は一日、海に行ったり、部屋にいたりしてのんびりしていた。
誰もいない海は、波の音だけが聞こえて、寂しいくらいだ。

「もうちょっと、人がいてもいいのかなあ」
今、この海岸で悪い奴らに襲われたり、拉致されても、
誰にも気付かれないかもしれない。
そんな不安さえする静けさだ。

人に囲まれて生活していた、長年の悪い習性なのだろう。
悲しいことだ。

2011.1.10066

朝食を取って、今日は午前中、オランウータンの観察に行く。
ホテルの裏山に行って観察するのだという。

集合場所に行くと、もう何人かいっしょに行く白人の人達がいた。
全部で十数名くらいか。
ホテルを出発して、山道を歩き10分程度だったろうか、観察場みたいなところに着いた。
もちろん、周りはジャングルだ。
気にさえぎられて日光には当たっていないが、暑い。
ジャングルの蒸し暑さだ。

少ししていると、遠くから、木を伝って何かがやってきた。
だんだん大きくなった。
オランウータンだ。

2011.1.10073

もちろん、ホテルで飼っているオランウータンなのだろう。
ジャングルの向こうからやってくるなんて、見事な演出である。

2011.1.10094

アナウンスがあるわけでもなく、客の前でのんびりぶら下がっている。
間もなく、もう一匹がやってきた。
見物人を小馬鹿にしたような表情。
行儀がよいとは全く真逆の、身体がこんがらがっている仕草。

2011.1.10081

しばらく人間の相手をして、「森の人」らしく自分のペース?でまた帰って行った。

ボルネオでも、熱帯雨林が開発のために減ってきて、オランウータンの住処が少なくなっていると報じられてしばらく経つ。
オランウータンなりにストレスが多いこととは思うが、
何か自由な感じで、適当に過ごしている「森の人」は、羨ましい感じがした。

2011.1.10149

この日の夕焼けは、南シナ海にきれいに輝いていた。